爪水虫とは

爪白癬ともいいます(私は病院で爪白癬ですねと最初に言われました。。)

爪の間に白癬菌というカビが皮膚に侵入して発症します。見た目でわかりやすく、爪が白く濁っているか、爪の厚みが増していないか、ボロボロとはがれていないか、で爪水虫に感染しているかどうか見分けられます。

それ自体に痛みやかゆみなどはありませんが、放置すると爪が変形し、靴がはきにくくなるなど日常生活で障害になる可能性があります。

爪水虫は水虫と言われるように、他の人にも感染しやすいため、早めの治療をおすすめします。


爪水虫(爪白癬)は完治するのか?

爪水虫(爪白癬)は悪化を防ぐための日常的なケアや治療をすれば完治します!

但し、何も対策をしないで自然に治るということはありません。1、2ヶ月というわけではなく、症状により個人差はあると思いますが、半年、1年とかかる場合もあります。私の場合、爪が痛すぎて、スノーボードをする気力がなくなってしまいましたが。。

そんなこんなでめげずにケアをがんばったら、その間に私の爪工場が復活しました!

爪水虫(爪白癬)になった原因は?

爪水虫または爪白癬と言う言葉は聞き慣れない方も多いと思います。

最初に症状が出たとき、爪どうしたんだろーくらいで、まさか「爪水虫」なんてものがあると思わなかったので、病院に行くまで聞いたことがなかったです。

白癬菌というカビが原因で発症します。一般的な水虫は足の指と指の間などで発症しますが、爪の中で起こることを爪水虫と呼ばれています。

菌は温度と湿度の上昇により活性化していきます。ということは、同じ靴を長時間履いていることにより、蒸れてしまう足は原因の一つになりえます。

夏は暑いですし、冬はブーツなどで蒸れることが多々あります。また、注意しておかなければならないことがもう一つあります。それは、白癬菌は感染する可能性があるということです。

自分自身の指から他の指への感染もあれば、例えば家庭内で爪水虫の人がいた場合、お風呂上がりのバスマットなどに触れてしまうことで、家庭内感染していく可能性があります。1年中通して、足を清潔に保ち生活していくことが大切になります。

爪水虫(爪白癬)の症状

次のような症状があらわれます。
1.爪の色が白色に近い色 ・・・本来の爪の色とは明らかに異なり、濁っていると感じる色合い
2.爪の厚みが増している ・・・何重にも重なり合い爪が分厚くなっている。
3.爪の表面がボロボロと崩れ落ちる ・・・爪の表面に筋のようなものができ、ボロボロと崩れおちてしまう。

爪水虫(爪白癬)の対策は?

爪水虫の原因はカビによる白癬菌なので、足のムレによる繁殖には注意が必要です。

これからの季節、長時間ブーツを履き続けることや、スノーボードやスキーをするときは、密閉性の高いブーツを履くことになるので、足を清潔に保つことが大切です。また、自分の足にあった爪に負担の少ないブーツ選びも大事ですね。


爪水虫(爪白癬)とスノーボード

スノーボードが大好きでよくやっていましたが、スノーボードブーツのサイズが少し小さかったため、普通に滑っているときや、軽くジャンプなんかしただけでも、かなりの頻度で足の親指に激痛がありながらも続けていました。

年々悪化する痛みに、ついに、スキー場に行っても、リフトは2回しか乗らず、小屋の休憩所で休むような感じになってしまいました。

そんな感じで両足の親指(特に右足)を傷めていたのが数年続いて、最初は爪がケガをして痛みを伴い、変色していたように思います。

でも、自然に治るだろうと思い、何もしていなかったのですが、次第に爪に変化がでてきました。爪が伸びてきて傷めた爪がとれて、を繰り返すものの、全然きれいな爪になりません。

数年たったある日、気づけば足の親指が白っぽく、さらに分厚く、またはがれたりと、今までになかった状態になっていたのです。それでも、あまり気にせずにいたのですが、全く治る気配がなかったので病院にいったところ、爪白癬と診断されたのです。かなり強めの薬を処方され、クラクラした記憶があります。

爪水虫は手にもできる?

爪の間に白癬菌というカビが皮膚に侵入して発症するので、手の爪にもできる可能性があります。

白癬菌はカビの一種で高温多湿のムレを好むため、足の爪水虫と比べれば、手にできるのは稀だと言えます。手の場合、常に外気にふれ露出しているため、手の感染はしづらいです。

しかし、足の爪水虫になった場合、爪を手入れする時などに触れてしまうため、その際に足から手に感染することがあります。もし、足の爪水虫に触れてしまった場合は、白癬菌に触れている可能性が高いので、手を洗い清潔に保つように心がけましょう。

爪水虫の治療方法は何がある?

爪水虫と思ったらどうするのか・・・第一の方法としては「何もしない」、自然治癒という方もいるでしょう。
しかし、自然には治りません。

おそらく、第二の方法として病院に行く方が多いと思います。そして飲み薬を処方され菌を退治する日々が始まります。

この飲み薬というのが非常に強い成分で、その割には必ず効果があるとは言えないようです。また強いがために副作用も懸念されています。また、飲み薬を飲み始めてすぐ治る病気ではありませんので、治療期間も半年から長いと1年を要することになります。

そして、第三の方法として塗り薬があります。塗り薬の特徴としては、飲み薬の場合、体の内側から対処する方法ですが、身体の負担も掛かります。その点では、爪に塗って対処する塗り薬は安心といえるでしょう。ちょっと昔では塗り薬は余効果がないと言われていましたが、最近では、一日1回塗るだけで効果があるものもあります。やはり身体に負担なく治療できるので塗り薬がおすすめですね。。

妊娠中の爪水虫対策は?

妊娠中の方が爪水虫になってしまったら、一般的な治療で使われる飲み薬は非常に強い成分のものもあり、服用はできません。授乳中のかたもです。やはり胎児に影響が出ないようにしなければなりません。

妊娠中のかたや授乳中、または妊娠を考えている方も、もし爪水虫が発症してしまったら、塗り薬を使うようにしましょう。実際に私が医者から処方された飲み薬も非常に強いものでした。クラクラしたことも覚えています。

爪水虫の原因でもある白癬菌を殺す訳なので、成分もかなり強いものがあると思います。ですから、妊娠中の妊婦さんやこれから妊娠をお考えの方も含め、赤ちゃんの体内に取込まないように気をつける必要があります。そういった面でも塗り薬が一番安全と言われています。

>>私の爪水虫が治ったエピソードはこちら

爪水虫は小さい子供にもうつる?

爪水虫は白癬菌という菌が原因なので、残念ながら、小さい子供や赤ちゃんでさえも感染してしまう可能性があります。

勿論、生まれた時点での病気ではないので、もし水虫を確認できてしまったのであれば、それはどこからか感染してしまったということになります。家庭内に爪水虫に感染した家族がいるのであれば、菌がついた手で赤ちゃんに触れてしまえば、感染するリスクが高まります。

周りにいる方で、爪水虫に感染していないかチェックし、治して行くことが小さい子供や赤ちゃんに感染させないための第一歩です。水虫治療は風邪とは違い、数日で治るものではありません。ですから、日々の生活で、足に触れるような、例えばお風呂のマットやタオルなどは、清潔に保っておくことで感染リスクを減らすことが出来ます。

水虫は感染するものという認識を持ち、家族一丸となって取り組むことで小さい子供や赤ちゃんを守って行きましょう。

ちょっと待って!爪水虫にネイルは・・・

爪水虫の症状は何重にも重なり合って分厚くなり、爪の色も濁りが混じった白色のため、女性で爪水虫を知らなかったとすると、かなりの確率でそれを隠したいという心理になり、爪にマニキュアやネイルをする方が大多数をしめていると言われています。

でもそれは、爪水虫の原因である菌(カビ)を滞留させることになり、結果として悪化させる要因となります。特に女性はサンダルなどを履くことがあり、足元もおしゃれしたいと思いますが、まずは爪水虫を治してからおしゃれすることをおススメします。

またネイルサロンの店員さんが爪水虫のお客様が来店された場合、「爪水虫だからお断りします」とはなかなか言えないようです。「健康な爪ではないから・・・」とか、「菌が入っているので・・・」などと丁寧に伝えてくれるようです。

爪白癬ですよって言われたら、もし爪水虫のことを知らなかったらかなり動揺しちゃいますよね。ちなみに、爪水虫に感染している場合、ネイルサービスを受けられないことが多いようですのでご注意を!ネイルするにも、やはり健康な爪でなければならないということです!

爪水虫の予防は?

まだ爪水虫に感染していない方は日常生活でほんの少し気をつけることで予防することができます。

1.まずは清潔に保つこと。手も足も毎日洗って汚れを落とし清潔な状態を保つことです。もちろん、洗ったあとは濡れた状態で放置するのではなく、乾かすことを忘れないようにしてください! 

2.何と言っても水虫はムレを好むため、長時間、靴やブーツを履き続けることは避けたいところです。少しでも軽減させるためには、通気性の良い靴下を選ぶなり、または、たまには靴を脱いで乾かすように心がけましょう。 

3.共用スペースなどでは、サンダルやスリッパは、爪水虫の人が使用していた場合、菌(白癬菌)が残っている可能性があるので注意が必要ですね。 既に爪水虫に感染している方は、他の爪・指への感染を防ぎたいです。そのためには、清潔に保つこと・ムレを抑え、乾燥させることの他に、靴下選びは、5本の指が独立したタイプの靴下が有効です。また、長時間、靴を履く方は、こまめに靴下を履き替えると効果的です。


爪水虫になってしまった爪の切り方について

爪水虫(爪白癬)に感染すると、爪が何重にも重なり合うように分厚く厚みが増してきます。そして、爪の表面がボロボロと崩れ落ちてくるので、爪の手入れが中々大変になってきます。私も最初は爪切りで切っていたのですが、すぐに崩れてしまいかなり苦労しました。

ここでは、その時の経験から、少しでも手入れしやすい方法をご紹介します。まず最初のポイントは、爪を柔らかくしてから切ることです。お風呂上がりが狙い目です。お風呂上がりでなくても、切りたい爪をお湯に浸からせて柔らかくするでも大丈夫です。

次に実際に切るものですが、一般的な爪切りではなく、ニッパー型の爪切りで、爪を抑えながら少しずつ丁寧に切り落としてください。最近では薬局にも打っているケースがありますので、チェックしてみてください。爪水虫に感染していない爪は一般的な爪切りで切りましょう。最後に、爪ヤスリで丁寧に削ることで、塗り薬も浸透しやすくなるので、効き目もアップします。

爪水虫に感染している爪に使用した爪切りや爪ヤスリは、家族など他の人が使用しないように注意して管理してくださいね。また、切った爪は放置せずにすぐにゴミ出しをし、周りの人に感染しないように心掛けてください!


高齢者の爪水虫の治療法は?

年を重ねるにつれて長い時間靴を履くことも多いため、爪水虫になる確率は上がっていきます。

特に、高齢者は施設の利用が多く、集団生活による感染がしやすいのではないかと思われます。お年寄りの方が爪水虫に感染している場合、歩行が心配されます。爪水虫は足の爪にできやすいですから、爪に厚みがあったり、ボロボロだったり、巻き爪であったりすると、歩く時のバランスが崩れ、転倒に繋がる可能性があるからです。

歩くときに踏ん張るのは足でさらに親指に力が入るので、年齢が若ければそれほど歩くときに気になることはないかと思いますが、高齢者になると、膝や腰などの痛みから歩きづらいところにきて、踏ん張れないとなると歩行への不安感が高まります。

そこで、高齢者の爪水虫の治療法を考えてみると、皮膚科で処方される場合、飲み薬が一般的ですが、非常に強い成分があるため、体への負担も心配です。高齢者(老人)の爪水虫の治療方法としては、体への負担が少ない、塗り薬が特にオススメです!

爪水虫のレーザー治療について

爪水虫の治療として、飲み薬、塗り薬の他に、レーザ治療があります。

残念なことに、日本国内では保険が適用されないので自費で治療することになります。  
レーザーを爪や皮膚にあてて、爪水虫の原因となる白癬菌を熱で蒸散させ症状を改善していく治療法です。治療時間は、爪1つにつき、大体5〜10分程度です。

期間は数回の治療と経過を見ながらで半年〜1年ほどで、費用は1回におよそ1万円、4回前後の治療と経過でおよそ6万円前後が相場だと思われます。レーザ治療の特徴としては、血液検査が不要だったり、麻酔をしなくても治療することができたり、妊娠中の方でも治療が可能という点です。なかなかお金のかかる治療法ですが、70%〜90%と治療の有効性は高いため、飲み薬、塗り薬で効果が出なかった時の、最終手段として良い選択かもしれません。